19世紀末、ヨーロッパから移住した白人によってネイティブアメリ
カンの土地を奪われ、虐殺され生活が失われていくなかで、西部の
ネイティブアメリカン達のあいだでゴースト・ダンスが信じられ流
行した。
「ゴーストダンスを踊れば、ふたたび我々の自由な世界とともにバ
ッファッローたちが草原に還ってくる、ゴーストシャツを着ていれ
ば白人の銃弾を受けても弾が通らない」と。
このネイティブアメリカンの人々の絶望と終末的世界観を2011年の
日本、福島原発事故後の世界に重ねて書かれた詩11篇。
切り絵:ばったり屋マル
黒パン文庫 2013年私家版、二刷